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2006年7月24日 (月)

展覧会を三つご紹介

まずは穂垂でも今秋の企画展よりお付き合いさせていただくことになっている山口利枝さん。山口さんは藤塚光男さんのもとで修行された、清水なお子さんの妹弟子にあたる方。キリッとした磁器をお作りになります。岐阜市の英蔵さんにて。

次はガラスの中村真紀さん。穂垂では先々月、久保亜希子さんと二人展をしていただきましたが、今度は京都高島屋での個展。さらに充実した品揃えになることと思います。

そして最後は青木亮さん。先日ご紹介させていただいた作品集の器が実際にご覧になれます。三重県の而今禾さんにて。

それぞれお近くにお住まいの方はぜひお出かけ下さい!


Yamaguchihanakura_3山口利枝 陶展
会期 2006年7月21日(金)~8月2日(水)※木曜定休
    11時~20時(日曜は12時~18時)
場所 英蔵(はなくら)
    岐阜市神田町6-2富田屋ビル1F
    TEL 058-264-4566




 

Nakamuratakashimaya_2 中村真紀ガラス展
会期 2006年8月2日(水)~8月8日(火)
    10時~20時(最終日は16時まで)
    作家全日在廊
場所 髙島屋京都店6階美術工芸サロン
    京都市下京区四条河原町西入真町52
    TEL 075-221-8811(大代表)

 

Aokiryoujikonka 青木亮のしごと
会期 2006年8月11日(金)~29日(火)
    11時~17時 ※水・木定休
場所 而今禾
    三重県亀山市関町中町596
    関宿 百五銀行西隣
    TEL 0595-96-3339

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2006年7月22日 (土)

常滑の実験室にて

Mitoma017ほとんどの器をコツコツと型作りで行う三笘さん。
型作りといっても、ポンポン量産できるものではありません。簡単に説明すると、土を板状に切って、それを型に入れて成形していきますが、轆轤成形よりも工程が多く、作るのにむしろ時間が掛かります。小さな湯呑から大きな皿まで全てこの方法で作ります。三笘さんにその理由を尋ねると、「轆轤が苦手だから」と笑って仰いました。と言いつつも、彼の精巧な筒型の蓋物や、以前ご紹介したユーモラスな形をした花器などは轆轤から作られるとのこと。

三笘さんと話していると、彼の表情や話し振りから、物作りに対するワクワク感がニョキニョキと伝わってきます。そのいたずらっ子のようなグリグリとした眼の奥には、彼の考えている○○なことや☐☐なことや△△なことや、何やら楽しげなことごとがたくさん閉じ込められていて、蓋を開けられるのを今か今かと待ち構えている。常滑の古い土管工場を若い物作りたちでシェアしているその作業場は、さながら三笘博士の秘密の実験室といったところか…。

さて、次はどんなものが飛び出てくるのか、待ちきれない方はこちらでご確認を!

東北の方限定ですが…。

 Mitomakuukansha
三笘 修 陶展 -土板から器-
会期 2006年7月20日(木)~31日(月)
    10時~18時 会期中無休
場所 空間舎
    青森市新町2丁目5-4
    スペースmo-mo2F-D
    TEL 017-723-5387

●灰粉引そば猪口(大)/三苫修 \2,300

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2006年7月 9日 (日)

青木亮作品集 追記

Ryousan021_1

青木亮さんの作品集が彼の愛弟子だった長谷川奈津さんから私の元に届けられました。
この作品集は彼を慕ったたくさんの作家さんやご友人の方々の協力を元に、青木さんの奥様と奈津さんが中心になって纏め上げられました。

届くまでは一般的な雑誌ぐらいの大きさを想像していたのですが、実際は約21cm四方のかわいらしいサイズ。凹凸のあるコットンのような風合いの表紙がとても感じよく、中のマットな紙質も青木さんの気取らない、味わい深い器によく似合っていて、全体的にシンプルで洒落た感じに仕上がっています。

掲載作品の構成は、ここ数年情熱を傾けておられた薪窯による焼成の作品を中心に、器肌の色・質感の変化に富む「粉引」や「刷毛目」の作品をはじめ、形の美しさと抜けるような象牙色の釉調が印象的な「白釉」、全ての色を含んだような深い黒の「鉄釉」、最大限に土味を引き出された「南蛮」「焼〆」など、青木さんの分身ともいえる器が、友人のカメラマンのレンズを通して淀みなく正確に写し出されています。

全身全霊でやきものに対峙した稀有な作者の早すぎる贈りもの…
やきものを志す者をはじめ、やきものを愛するすべての人たちにご覧いただきたい一冊です。

◆作品集をご希望の方は、お名前、ご住所、電話番号、部数を明記の上、
器穂垂にメールでお申し込み下さい。
(※メール便でのお届けとなりますので、マンション名や会社名も必ずご明記下さい)

【配送手段変更のお断り】
メール便は手渡しでないため、過去に未配達のトラブルがあったため、今は手渡しが原則の宅急便(クロネコヤマト)かエクスパック(ゆうちょ)にてお届けしています。これに伴い、送料が330円から500円に変更させていただいております。どうぞご了承ください。

 Ryousan038_1

青木亮作品集
体裁 A4版変形 100ページ カラー図版132点
定価 \5,000(税込、送料別/\330 \500)

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2006年7月 3日 (月)

料理好きの、大人の器

Asizawairabo芦澤龍夫さんの伊羅保の鉢にジャガイモの煮っ転がしを盛ってみた。
この鉢は焼き損じたものをいただいたものだが、これが実に重宝している。7寸ほどの浅い鉢だが、このように数人分の煮物をドーンと盛ってもいいし、カレーやスパゲティなんかも一人分にちょうどいい。これからの季節はマスカットなんか盛っても綺麗だし、もちろん蕎麦もお似合いだ。冬はおでんの取皿としても実に具合がよく、縁の部分にはカラシがうまい具合に乗る。
とにかくこの茶色い素地はどんな色の料理でも実に懐深く受けとめてくれる。このように同系色でも料理が埋没せず、器との一体感があるし、ほうれん草のおひたしなどの緑系はとても映える。
グルメで料理も得意な芦澤さんの器はどれも、料理好きには納得の使い勝手である。

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