常滑の実験室にて
ほとんどの器をコツコツと型作りで行う三笘さん。
型作りといっても、ポンポン量産できるものではありません。簡単に説明すると、土を板状に切って、それを型に入れて成形していきますが、轆轤成形よりも工程が多く、作るのにむしろ時間が掛かります。小さな湯呑から大きな皿まで全てこの方法で作ります。三笘さんにその理由を尋ねると、「轆轤が苦手だから」と笑って仰いました。と言いつつも、彼の精巧な筒型の蓋物や、以前ご紹介したユーモラスな形をした花器などは轆轤から作られるとのこと。
三笘さんと話していると、彼の表情や話し振りから、物作りに対するワクワク感がニョキニョキと伝わってきます。そのいたずらっ子のようなグリグリとした眼の奥には、彼の考えている○○なことや☐☐なことや△△なことや、何やら楽しげなことごとがたくさん閉じ込められていて、蓋を開けられるのを今か今かと待ち構えている。常滑の古い土管工場を若い物作りたちでシェアしているその作業場は、さながら三笘博士の秘密の実験室といったところか…。
さて、次はどんなものが飛び出てくるのか、待ちきれない方はこちらでご確認を!
東北の方限定ですが…。
三笘 修 陶展 -土板から器-
会期 2006年7月20日(木)~31日(月)
10時~18時 会期中無休
場所 空間舎
青森市新町2丁目5-4
スペースmo-mo2F-D
TEL 017-723-5387
●灰粉引そば猪口(大)/三苫修 \2,300
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