飯碗考 “理想の形”
来週から“美しい暮らしの道具 「碗/丼」展”が始まりますので、少しずつこちらのブログでもご紹介していきたいと思います。
まず初めは藤田佳三さんの飯碗をご紹介します。
飯碗にも色々な形があって、それぞれ好みの形というのがあるかと思いますが、飯碗を道具的側面から捉えると、私は藤田さんの飯碗がいわゆる土ものの中では最も理想的な飯碗だと思っています。機能性で一番重視したいのが持ち上げやすさと軽さ。この点藤田さんのは指がスッと入る高台の高さが絶妙だし、土ものとしては比較的軽く作られているので持っていて疲れません。やや外側に開いた口元の作りも上品で、気品ある佇まいをしています。赤絵や安南手の絵付けで有名な藤田さんですが、すべてはこの基本がしっかりとした形の上に展開されていきます。まずはこの粉引飯碗でその高水準な美しい形をご堪能下さい。
●藤田佳三/粉引飯碗 Ф約12.5cm×h約6cm \2,800
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