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2007年11月24日 (土)

3年もの

Fukudaten031 去年、今年と福田敏雄展のDMを2年続けて手にされた方はもうお気づきかもしれませんが、撮影に使ったお椀のうちのラッパ椀は昨年と同じもので、私が3年使い続けいている私物であります。
ギャラリーの案内状というのは普通は作家さんにDM用の器を事前に送っていただいて(大体新作であることが多い)、撮影することがほとんどなので、店主の私物を、しかも2年連続で同じものを使うのは異例のことかもしれません。これは別に手を抜いているというわけではなく、実際に使っているものがどんな風に変化していくのかを皆さんにご覧いただこうと思ってのことです。
昨年も書きましたが、漆器はとかく扱いづらいと思われがちで、良い漆器が家にあっても正月が来るまでじぃっとどこかに仕舞い込まれて、中々陽の目を見ることがありません。そしてそのような漆器にはたいてい金ぴかの蒔絵(のようなもの)が仰々しく施されていて、とても毎日使う気にはなれないようなものばかりです。
福田さんの漆器には、さりげなく品の良い塗りが施されていて、形、色ともにシンプルで毎日使って飽きの来ないようなデザインになっています。
だからどんどん毎日使って木の器の軽くて温かな心地よさと、上等な雰囲気とを味わい尽くしていただきたいなと思います。
手間隙が掛かる漆器は当然お値段も高くなりますが、毎日使って気分よく食事が出来ると思えば値段のことも何とか許していただけるのではないかなぁと思う次第であります。
さて、写真左が私物3年物のラッパ椀、右が未使用のものです。違いは一目瞭然、
使っているとこんな風に艶々してきます。そしてそんな変化を時々感じられるのも、暮らしの中のちょっと楽しい時間となります。
漆の器でささやかな幸せを感じてみませんか。
因みに私物の椀の高台が黒いのは剥げたのではなく、昔の仕様なだけです。今は右のような総朱の仕様となっております。

ラッパ椀・小(3.9寸・刷毛目・朱・ケヤキ) \10,500

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