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2008年4月18日 (金)

深田容子さんの工房へ

Fkdsn1久しぶりの更新になります。
仕事というよりプライベートの方で何かと忙しかったので中々更新が出来ませんでした(言い訳)。

さて、今日は来月個展をお願いしている深田容子さんのことを少し。

展示会の前にはなるべく作家さんのもとを訪ねるようにしています。と言いつつ、前回の角掛展の時はその時間をもてませんでしたが…。

深田さんは茨城にお住まいで、穂垂で今お付き合いいただいている作家さんの中では一番東にお住まいの作家さんです。個展の打ち合わせを兼ねて昨年以来の2度目の訪問を果たしました。
小高い住宅地の一番見晴らしのいい位置に新築された家のリビングに招じ入れられると、まず深田さんの2匹の愛犬たちに大歓迎を受けました。上の写真はリビングからの眺め。眼下にはノスタルジックなお屋敷が軒を連ね、その向こうには農地が広がり、そのまた向こうには、見えませんが、太平洋の大海原が広がっている筈です。

以前は住空間とは別棟にあった工房は、引っ越されて2階が生活スペース、1回が工房となり、作業スペースも大幅に広がって、実に快適そうな自宅兼工房となっていました。彼女が作る器は、どれも温かみがあって、いい意味で生活感を感じる普段使いのベーシックな器ですが、新しい環境になって生活と制作の距離がさらに接近してこれから一段と深化をしていくのかもしれません。少し深さのある耐熱パンを見せてもらったのですが、それなどはハンバーグを煮込んでそのままテーブルに出せるようにと、以前から作っていた耐熱パンを少し深くしてみたものだそうです。なくてもいいかも知れないけれど、あると普段の生活がちょっと楽しくなる、そんな器が彼女の丁寧な暮らしぶりの中から自然に生まれてくることがその空間から伝わってきました。

Fkdsn048 日当たりと風通しの良い(良過ぎて台風のときは窓が割れるかと思うほどだったそう)裏庭で乾燥を待つボウルもなんだか気持よさそうに見えました。
白・黄・グレーと主に三種類の粉引を手掛けている深田さんですが、より質感の高いものを求めて、今は色々土を変えて試しておられるとのこと。さらなる進化が期待されます。

Fkdsn052 写真ではよく分かりませんが、友達に手伝ってもらって自分たちで打ったという、工房のコンクリートのたたきは、素人仕事のぼこぼことした仕上がりが、かえって味わい深いものになっていました。あ、このワンちゃんはナツメですね。とても人懐っこくて元気な子でした。

今日はこの辺でおしまいです。

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