艸田さんのガラス
初めて艸田さんと出会ったのはもう何年も前(6、7年前になるか?)の「松本クラフト」。
一瞬クリスタルかと見紛うほどの、ガラスの輝きにハッとしたことを覚えています。
その後すぐに取り扱いをさせてもらうことになったものの、比較的高額な艸田さんの作品は、オープン間もない弱小ギャラリーにとっては、頻繁に仕入れられるものではなく、お客様に見本をお見せして、注文をいただいてから制作を何度かお願いした程度で、それ以外は中々仕入れられる懐事情ではありませんでした。
そうこうしているうちに、艸田さんもガラスの器の制作を随分減らしてしまったようで、特定のギャラリーでの個展が時たまある以外は、ガラス作家としての艸田さんの名前をあまり目にしなくなっていきました(艸田さんは素材をガラスに限定せず、現代美術の作家としての活動も展開されていて、ご自身は自分のことをガラス作家とは認識していないということを、後に取り扱いの始まったガラス作家で艸田さんと親交のある中村真紀さんから聞いていました)。
それがまた今年に入ったぐらいから、艸田さんの名前を目にするようになってきて、どうやら本格的に器作りを再開されたらしいことが伝わってきました。
そんな折、あるお客様から冷茶を飲むのにぜひ艸田さんのグラスを使いたいという要望があり、それはちょうど艸田さんのことが気になっていた僕にとっても、とてもいい機会だったので、久々に連絡を取ってみたところ、しばらくは腰を据えて器作りに専念していきますとのこと。それならばと、取り引き再開の意思を伝え、今回久々に入荷の運びとなった次第です。
経緯の説明が長くなってしまいましたので、今日はこの辺で。
艸田さんのガラスの魅力については追々ご紹介して行きたいと思います。
新しくなった艸田さんのHPもどうぞご覧下さい。定番作品が美しい写真で紹介されています。
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