次回企画展のこと。

久々に、仕事場（パソコン作業をするところ）を、ダイニングテーブルから窓辺の机に戻しました。新緑が美しい季節、しばし作業を止めて、外の庭木に目を移してしまいます。今日は激しく風が吹き荒れる寒い一日となりましたね。

さて、来月の展示会のことを少し。
うつわ穂垂はこの5月でオープン8周年を迎えることになります。そこで8周年を記念して、ちょっと特別な企画展を行いたいと思います。5周年とか10周年といったきりのいい数字じゃないのに記念展なの？とお思いの方もおられるでしょうが、個人的にはそろそろこの辺で一区切りしたい時期に差し掛かったという思いがあり、ここで一度初心に戻って、器と、器売りとしての自分の仕事を見つめなおしてみたくなったのです。

企画名を『「初心（うぶ）」×30』と題して、うつわ穂垂の主要な作り手29名の方々に、「独立当初から作り続けているものや、昔から特に力を入れて作っているアイテムを、初心に戻って作ってみてください」とお願いしています。29人なのに30としたのは、観に来られるお客様（と私にとっては私自身）の分です。ご来場されるお一人お一人が初心な気持ちを携えて、29名の作品と向き合ったり、寄り添ったりしながら自分自身の足元を見つめなおす契機としていただければ幸いです。一つ一つの小さな器に込められた29通りの初心なメッセージを汲み取っていただけることを願っています。そして新鮮な気持ちで明日へと向かう糧となるような展示会にしていけたらと思っています。

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