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2009年5月25日 (月)

うぶ展 No.8 三笘修さん -黄 青 黒-

Ubu4019_3 三笘修さんが出品して下ったのは灰粉引の新作の食器と、青い陶箱、黒いふたものの3点です。

灰粉引平鉢は、型から一番最初に取り出したものを送って下さいました。一番最初に取り出すときはやはりいつもワクワクするそうです。今回の器の形は今までにない形だなと感じていらっしゃるようで、「なにか新しい方向に向かうのではないかと私の中で密かに思っている器」だそうです(写真の平鉢は一番目に取り出した作品ではありません)。

陶箱はずっと作り続けている作品ということですが、青い陶箱は穂垂には今回初めてやってきました。

黒いふたものは、三笘さんお気に入りの新作。
「気に入っているので本当は売りたくなかったのですが、今回の企画にぴったりだなと思い出品し」てくださいました。

Mitomug_2 このほか、常設用にも灰粉引と鉄釉の食器がたくさん届いています。
縁側にずらっと並べています。三笘ファンの方はどうぞお見逃しなく。

○三笘修/灰粉引平鉢 \3,675
■三笘修/青釉陶箱 \7,350
●三笘修/鉄黒ふたもの \5,250

○三笘修/鉄釉マグカップ \3,150 sold

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2009年5月24日 (日)

うぶ展 会期延長のお知らせ

うぶ展三日目が終了しました。
いまのところ、新型インフルエンザによる来店者数の減少は特に感じませんが、会期延長を望む声もちらほらと聞こえてきていますので、会期を5日延ばして、6月14日(日)までとさせていただきます。このときは展示会の器と常設の器が入り乱れての展示になるかもしれませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。

今日はうぶ展の記事はお休みとさせていただきます。
明日には復活させたいと思います。

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2009年5月23日 (土)

うぶ展 No.7 木村茂さん -「Stone No.1」-

Ubu_007 HPのトップページの写真がいつもと雰囲気が違うことに「おやっ」と思われた方も多いのではないでしょうか。

今回の展示会に合わせて購入した、版画家・木村茂さんの作品です。
STONE No.1というタイトルが付けられています。これは穂垂がスタートした年と同じ2001年に描かれたもので、木村さんが大きな病気をされた後に初めて作られた記念すべき作品です(ご病気になる以前は様々な対象物を描いておられた木村さんは、このあと、石の作品ばかりを100数十点彫り続けられることになります)。

「初心」という今回の企画展を思いついた時、すぐさまこの作品の存在を思い出しました。何百年なのか、あるいは何万年なのか知る由もありませんが、太古に生まれ、時を経て丸みを帯びた小さな石ころが、まるで生まれたての赤ちゃんのように描写されているこの愛らしい作品をぜひとも展示に加え、みなさまにもご覧いただきたいと思ったのです。木村さんにお電話差し上げ、展示に加えたい旨をお伝えすると、幸運にもあと2枚だけ作品が残っていることが判明し(確か木村さんは1作品につき99枚刷られていたかと思います)、その内の一枚がここ穂垂へやってくることになりました。

器とは関係ありませんが、心の栄養になるというところは器も版画も同じだと思います。
会期中、奥の部屋の壁面パネル中央に飾っていますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

木村さんはそれぞれの作品にご自身の中ではサブタイトルを付けておられるそうですが、観る人に一つの限定したイメージを強制したくないとのことから、作品名は番号しか表記しておられません。あなた自身がイメージするサブタイトルを付けてみるのも面白いかもしれませんね。

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2009年5月22日 (金)

うぶ展 No.6 尾形アツシさん -FOR THE BOYS-

Ubu_037 「うぶ展」初日、朝一で尾形アツシさんが納品に来られました。

ブルドーザーやショベルカーの絵が彫り込まれた小さな飯碗。
愛息子のカナンくんのために作った飯碗を「うぶ展」のためにも作ってくださいました。
これを出品してくださったのは、この5月に、私に初めての子供ができることをお伝えしていたからで、「ならばこれしかないだろう!」ということで、作ってくださったのです。

ご飯を盛った状態は、渋い粉引の飯碗。
食べ進めると男の子が大好きなブルドーザーやショベルカーの絵が出てくる。
これなら子供も喜んでご飯を最後まで平らげる、という仕掛けですね。
カナンくんももちろん大喜びしたのですが、
「でも最初の5日だけだった」とは尾形さんの弁。
さて、わが息子は何日喜んでくれるだろう…
そう、会期を目前にして、小さな男の赤ちゃんが産まれました(三笘修さんと同じBD!)。
晴れて地球の一員です。
みなさんよろしくお願いします。

Ubu_024

「初心」×30展が始まりました。
初心なこころを携えて、29人の器に会いに、
ぜひお出掛けください。

一つお詫びがあります。
都合により、鯉江明さんの出品がなくなりました。代わりに常設の器にて対応させていただきます。鯉江さんの新しい器を心待ちにされていた方には、大変申し訳ありませんでした。

●尾形アツシ/粉引子供碗 \3,150

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2009年5月21日 (木)

プレうぶ展 No.5 艸田正樹さん

Kusada_042_2 なんとか展示を終え、ホッと一息です。

作家さんの中には今展に寄せての思いを綴ってくれている方もいらして、それを読みながら荷解きするのは店主だけに許された楽しい作業です。

艸田正樹さんがこんな文章を寄せてくれています。

<「風の人のグラス」と「つめたい水(写真の鉢)」の2つは、ガラス作りを始めたばかりの頃から作っているアイテムです。この形が現れたとき、やっと、自分らしい形が見つかり、もしかしたら、「作家」としてやっていけるかも…と、今思い返すと、甘い予測をもとに作家活動をスタートさせてしまったのでした。まさに「初心」だったのですねー。よい企画ですね。他の作家さんの器も見てみたいです。>

さらっと正直な気持ちを吐露してくれている艸田さんです。
「よい企画」と言ってくださっているところもお見逃しなく。
企画者冥利に尽きます。お世辞かもしれませんが…

さて、周知の通り、新型インフルエンザのニュースが喧しく報道されています。
奈良では今のところ、感染確認の知らせはありませんが、これは時間の問題かもしれません。幸い弱毒性ということで、店主自身は全く気にしていませんが(大体インフルエンザにかかったこともなければ、大人になってからは予防接種すら受けたことありません)、外出をためらう方がいらっしゃるかもしれません。
「よい?企画」もお客様がいて初めて成立します。なので、もし出足が鈍ければ1週間の会期延長も検討しています。そのときはまたこちらで告知いたします。
webでのご紹介もいつもよりは早めたいと考えています。掲載数もできるだけ多くしたいと思っていますので、どんな形にせよ、30番目の参加者として「うぶ展」にご参加くださいますようお願い申し上げます。

●艸田正樹/「つめたい水」

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2009年5月20日 (水)

プレうぶ展 No.4 川合 優さん

Kawai_006 今日で約2/3の作家さんの器が集まってきています。残りは明日でほとんどと、あさって展示会初日には、例によって尾形さんが納品にやって来られます。

写真は開梱途中の川合優君の杉の箱膳です。三つ入れ子になっています。さすがに入れ子は便利で、箱の中にも小物が入っています。中身は拭き漆の茶托と煤竹の黒文字でした。
このほか、単純な造形ながら何とも魅力的な杉板も届いています。

川合君の作品はいずれも和のこころが清らかに流れている、そんな清清しい作品ばかりです。そして自由度の高いところも美点です。

●川合 優/箱膳(杉)・大・中・小

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2009年5月19日 (火)

プレうぶ展 No.3 櫻井亜希子さん

Sakurai_008_3 「売れなくてよいので(私がほしいので)、見てもらうだけのつもりで値段をつけています」

ずしりと重みがあるのに、気持ちがふっと軽くなる、櫻井さんのライフワークの一つ、ガラスの茶碗です。

また、櫻井さんは、ガラス(仕事)に対する思いをこんな歌にして表現してくれています。

 やまふかき
 いにしえの水
 きよらかに

 おもい わすれて
 今日も流れん

久保さん、のらさん おめでとうございます!

●櫻井亜希子/春茶碗

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2009年5月16日 (土)

プレうぶ展 No.2 深田容子さん

Fukada_023 深田容子さんから、荷物が届きました。

1月に工房に伺ったときに見つけた小さな小さな3色の壺。
定評のある食器に隠れてしまっている感がありますが、深田さん、花器もとっても素敵なものをお作りになられます。
こんな小さな壺には、そこら辺の道端に生えてる小さな草花なんかが一番よく似合います。小さなスミレを一輪ちょっと挿して、窓辺や机の上に飾って楽しんでみては。
忙しい日々の暮らしに、ほんの少しでも緑や花を添えてみる、そんな心の余裕を持ちたいですね。

深田さんの暮らしの中から生まれてくるうつわは、ささやかだけれど確実に人の心を豊かにします。

この他には、昨年来お願いしていた「ちびカップ」と、まさかやってくるとは思っていなかった土鍋がひとつだけですが届きました。この3月にママとなることが分かっていて、今回の企画展参加が難しかった深田さんに、もし参加できるなら何をお出しになりましたかとお尋ねした際、少し考えて「飯碗か土鍋でしょうか」との答えが返ってきました。今回はとにかく何かあるものだけでも、ということで名前に加えさせていただいたのですが、彼女の代表作とも言える土鍋を、産後間もなく無理して焼いてくださったようで、そのお気持ちが本当に嬉しいです。

納品書に添えられた一筆箋には「(赤ちゃんが)寝ている時に少しずつロクロひいてます」の文字が!母親になってさらにパワーアップするであろうこれからの作品が今から楽しみでなりませんが、けっして無理だけはしないようにしてくださいね。

深田容子さんのうつわは上の3アイテムのほか、店の在庫より飯碗や鉢類も少し並びます。
どうぞお楽しみに。

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2009年5月15日 (金)

プレうぶ展 No.1 吉岡萬理さん

Hotaru_019 こんばんは。
髪をばっさりと短く切り、夏先取り気分の店主イシザワです。

皆さんお元気ですか?

8周年展まであと1週間となりました。

皆様のもとへもボチボチDMが届き始めていることと思います(一部未発送の方もあります。もう少しお待ちください)。
今回は初めて器の写真なしのDMとなりましたが、いかがでしょうか?テーマが「初心(うぶ)」ということで白のイメージでデザインしてみたんですが…(デザインと呼べるほどのものじゃないですね)

総勢29名の作り手が、ずっと作り続けている定番アイテムを中心に、作り手の思い入れたっぷりの器がズラリと並ぶ賑やかな展示になると思います。
たくさんの方に「観て、触れて、そして使っていただきたい」ものばかりが集まりますので、楽しみにしていてくださいね。

DMをご希望の方はこちらまでメールをください。

さて、写真はここ奈良が誇る意外な、ではなく「偉大な」アーティスト、吉岡萬理さんの湯呑2種。今日はお茶ではなく、我が家の定番おやつ、ミルクティーゼリーをいれてみました。萬理さんの器はお茶もいいけど、ものの用途に縛られずに「もっと自由に」色んなものをいれて楽しみたくなります。
彼の仕事はカラフルな色絵と、粉引・鉄釉系の渋いモノトーンの器の2本立てですが、今回の展示会ではおそらく色絵のマグカップがメインになると思います。
元気をくれる萬理さんの色絵の器を、どうぞご期待ください。

吉岡萬理。奈良が誇る、意外で偉大な陶芸家です!

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2009年5月 6日 (水)

今年も綺麗に咲いています。

Iroiro_067m やはり今年もご紹介しておきます。
クレマチス。
ウメモドキに絡まって今年も綺麗に咲いてくれました。今年は例年以上に花付が良いようです。あと1週間ぐらいは綺麗な状態でご覧いただけそうです。花好きの方はぜひお出掛け下さい。
 
 
 
 
 

Ichigo002m_2 父の畑では苺が採れ始め、夜のデザートには苺のミルクゼリーが登場しました。
櫻井亜希子さんの麦わらチビグラスに。ソーサーにも使える吉田直嗣さんの白磁小皿に載せて。


 
 

【営業時間短縮のお知らせ】
5月8日(金)は都合により14時までの営業とさせていただきます。
皆様にはご不便をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願いいたします。

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