一週間前の画になりますが、京都ののどかな山際にある藤田佳三さんの工房を訪ねました。
手前の白い建物が削りや絵付けを行う作業場、奥の茶色い建物が窯の部屋です。ガス窯の煙突が見えますね。個展のための制作ももう追い込みです。
伺った時は輪花皿の縁の削りをなさっていました。轆轤に刻まれた3点の印を基準に3箇所削ると後は自ずと削りの位置が決まります。フリーハンドでサクサクと削っていくと見る見るうちに花の形が現れてきました。最後に濡れた布で縁を整え形の完成です。
削り用の轆轤の前には絵付け前の素地が無造作に置かれていました。呉須のラインだけ引かれた小丼にどんな赤絵が施されたのか明日の搬入が楽しみです。あれ?器にまじって栄養ドリンクを発見!徹夜のときはお世話になるとか。藤田さんには会期間近にいろんなことをリクエストしてしまいました。本当に申し訳ありません。


手板に並ぶ乾燥中の器と素焼き前の器の数々。新しい形の湯呑2種や、バリエーション豊富な輪花。これらも奈良へやってきます。
本焼き用のガス窯。今頃ここに冷めるのを待つ器が入っていることでしょう。搬入日の朝、ようやく窯出しが行われ夕方に穂垂にやってきます。
素焼きと絵付け用の窯には素焼きを終えた器が入っていました。僕の好きな角皿も入っていました。

新しい試みの呉須赤絵の鉢もありました。秋冬にぴったりの温かみのある仕上がりです。さて、このうちどれがやってくるのでしょうか。
すでに焼き上がっていた安南手の器。これらも明日には到着します。
[番外編]

かわいらしいワンちゃん2匹。右側のもモシャモシャくんが藤田家にやってきたのにはちょっとおもしろいいきさつが。気になる方は個展で直接藤田さんに伺ってくださいね。

最近安く手に入れたというワンボックスの軽自動車。
さびさびだったボディも仕事の合間にこつこつ磨いてピカピカ化計画が進行中でした。ドア回りは普段の画筆を塗装刷毛に持ち変え自ら塗装。これぐらいは藤田さんには朝飯前か。


家の玄関へのアプローチもいい感じ。こんなキュートな庭の手入れも藤田さんがなさっているそうです。
さて、明日はいよいよ搬入です。色とりどりの器の到着を楽しみに待ちたいと思います。
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