癒される
今年もまたこの季節がやってきました。
そう、10月は仁城さんの器がやってくる季節です。
届いた器をひとつひとつ荷ほどきしながら、おそらく例年以上に過酷だったであろう夏の制作風景に思いを巡らせます…
目の前にある木の器は、そんな過酷な仕事など微塵も感じさせず、ただただ使うものの心を癒す温かさに満ち溢れています。
「癒し、癒す、癒される…」という言葉は軽々しく使いたくない言葉ですが、仁城さんの人柄が滲み出たこの温かな木の器を前にすると、使わずにはいられません。
そしてそれは、何十年もの間、森の中で風雪に耐え忍んできた樹木と、本物の作り手が積み重ねてきた揺るぎない手仕事が掛け合わさって、はじめて成立することなのだと思います。
●仁城義勝/入子組椀
12月、仁城さんの木の器を中心とした企画展を開催します。
久々にして今年最後の奈良での展示となります。初日には仁城さんもお見えになりますのでぜひお越しください。
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