石川昌浩さんのガラス初入荷
穂垂のラインナップに新たな作り手が加わりました。岡山で石川硝子工藝舎を主宰する石川昌浩さんのガラスの器です。
石川さんは今地元岡山の「くらしのギャラリー」で個展をされていますが、ちょうど昨年の今頃も富井貴志さんと同じ場所で二人展をされいて、富井さんとともに観に行ったのでした。
師である小谷真三さんのご縁もあってか、石川さんの器はいわゆる民芸寄りの店で扱われることが多いようですが(うちから歩いて行ける万博公園内の民芸館にも彼の作品が置いてあります)、彼の器は決してスタイルとしての民芸調の器ではなく、いま求められている器とは何かを素材に忠実にシンプルに追及することによって結果的に獲得した普遍性を備えているという意味において、真の民芸になり得ているのだと思います。だから彼の作る器は重苦しい民芸臭などとは無縁だし、どんな器と合わせても変幻自在に馴染んでくれてとっても使いやすいのです。
昨年秋に彼の工房を訪ねた後、その足で石田誠さんの工房へ行った折、石川さんに頂いて帰った網目のコップを「今度扱い始めるガラスの作り手のものなんです」と言って石田さんにお見せすると、「これはいいですねぇ。食器作りの勘所を知ってるなぁ…」と、石田さんはとても感心した様子でコップを手にしげしげとご覧になっていました。
手に持った時のバランス、口元の厚み、気の利いた網目模様、その他諸々を手に取った瞬間に感じとって出てきた言葉だったと思います。
今回はそのときお見せした網目コップはまだ届きませんでしたが、数種のコップとぐい呑、小鉢が入荷しており、いずれも網目コップに負けず劣らず魅力的なものばかりです。webshopページに掲載しましたのでどうぞゆっくりとご覧ください。
> うつわ穂垂HP
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