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2012年5月15日 (火)

石川出張2 艸田正樹さん

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コップの底を磨るときの手つきがものすごく優しいんです。
慈しむように奥へ手前へ、ゆっくりとしたリズムで。


金沢の市街を抜けて里山と呼べるエリアに艸田正樹さんが通うガラス工房があります。昨年からその工房のスタッフとしても働き始めたそうで、作品作りとスタッフ業務との両立に苦労しながらも充実した日々を過ごされているご様子でした。

昨年から原料のガラスも変わったそうで、作るときのガラスの感触も大幅に変わったらしく、出来上がりの雰囲気もよく見ると今までとは少しだけ変わっていました。
艸田さんの作品作りはピンブロウなので基本的に成型時は遠心力のみで形作ります。そのため、ガラスという素材の硬さや粘度が変われば出来上がる作品にも自ずと影響してくることになります。
まだ以前のようにうまくコントロールしきれていないそうで、大きな作品も作れないそうですが、小さな作品から順番にまた一から作りなおす作業を楽しんでやっておられるようでした。

新作の片口とぐい呑。上の写真のように旋盤で底を磨って滑らかにすることで、この光を吸い集めるようなガラスの輝きが生まれます。

ゆらぎのある美しい器がより美しく輝きます。

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『風の人』と『やわらかな方位』
店主はこのあと“風邪の人”に…

 
 

> うつわ穂垂HP

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