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2012年12月31日 (月)

アドリブな鉢/仁城義勝

どうやらこれが今年最後にご紹介する器になりそうです。まだ仁城さんの器をすべて掲載しきれていませんが、定番の椀類と、一点ものの鉢類は年明けのご紹介にさせていただきます。


仁城さんにうどんなどを盛る丼にも使える多用途な鉢をお願いして作っていただきました。丼のようにはっきりとした高台がないので、お惣菜などを盛る中鉢としても違和感なく使えると思います。aからfまで6点あり、それぞれ微妙に形が違いますので、お好みでお選びください。
 

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●仁城義勝/栃5.5寸鉢 a~f  Ф約16.5×h約7.2cm 各\13,000(税抜)

 
 

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2012年12月30日 (日)

川合優作品 いろいろ

遅ればせながら詳細データを追記いたしました。一つ下の記事を含め、改めてご覧いただければと思います。

川合優さんの作品紹介はこれで全てとなります。
 

 

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●栗拭き漆丸盆  Ф30×h2.2cm \26,250

樹齢数百年の栗の木を用いた拭き漆仕上げの丸盆。薄作りで軽い仕上がり。

皿としての使用もできるデザイン。
 
 
 

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●栗木地丸盆  Ф34.5×h2.5cm \26,250

上の拭き漆のものと同じ木でできた無塗装の丸盆。

美しい栗の杢を存分にお楽しみください。薄作りで軽い仕上がり。
 



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●松木地隅入盆  Ф31.8×h1.6cm \26,250

無塗装の松は使い込むほどに艶を増す、育て甲斐のある樹種です。

折敷としても使えますね。
 

   

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■箱膳(杉・小) \8,400

サイズ:外寸)一辺約25cm×高さ約15cm 内寸)一辺約21.3cm×高さ約13cm
■箱膳(杉・大) \10,500

サイズ:外寸)一辺約32cm×高さ約18cm 内寸)一辺約28.2cm×高さ約16cm

杉の間伐材を利用した箱膳。足のあるデザインとないデザインがあります。足のあるものは上記内寸より数ミリ深さが浅くなります。外寸は同じです。
 



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■薄板(杉、尺×7寸) 約30×21×0.7cm \6,300

■薄板(杉、尺1×8寸) 約33×23.6×0.7cm \8,400

縁の処理が美しい杉柾目の薄板。裏表対称に作られているので両面使えます。折敷や花台など、自分なりの使い方をお楽しみください。
無塗装のため吸水性がありますので、使う前に水にくぐらせると、急な染み付きをある程度防げます。使用後はたわしで手入れすると、徐々に木目が立ってきて変化も楽しめると思います。
川合さんの美意識の高さを伺わせるシンプルで美しい作品です。

 

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■杉皿(6寸~9寸)

 6寸  一辺約18×h約2.2cm \7,350

 7寸  一辺約21×h約1.8cm \8,400

 8寸  一辺約24×h約1.8cm \9,450

 9寸  一辺約27×h約1.8cm \11,550

 

中心に向って緩やかなくぼみのある無塗装の杉板皿です。仕上げにサンドペーパーは使わずカンナのみで仕上げています。そうすることで木の表面が良い状態になり、ずっと撫でていたくなるようなすべすべの肌触りになります。厚みはあるものの縁をシャープに仕上げ、杉らしい軽い仕上がりとなっています。

 

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 6寸(a)  一辺約17.3×h約2.2cm \7,350

赤身と白太をバランスをとりながら配置しています。
 

 

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 6寸(b)  一辺約18×h約2.2cm \7,350

あえて虫食いのあるところを使い枯れた味わいを出しています。

お干菓子に好適。
 
 

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 7寸  一辺約21×h約1.8cm \8,400

柾目の美しい杉を堪能できます。

 
 

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 8寸  一辺約24×h約1.8cm \9,450

 

 

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 9寸  一辺約27×h約1.8cm \11,550

 

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●トング  \3,150


 

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●菓子切り  \1,260
 

 

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●欅花入れ  \21,000
 

 

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●ウィンザーチェア  \105,000

●ウィンザーテーブル  \63,000

 


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2012年12月26日 (水)

川合優さんの弁当箱

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■弁当箱 \14,000(税抜)

外寸:約16×10.5×5.5cm←現在、16.5×11×5.5cmに変更されています
内寸:約15×9.5×5cm(←現在、15.5×10×5cmに変更されています)

その後、更なるサイズ(およびバランス)変更があり、2014年9月17日現在、

外寸:約18×9×6cmとなっております。

これにより、女性の方でも片手で持ち易くなりました。
 
 

■弁当箱(小) \12,600 小サイズは現在注文不可となっています。

外寸:約14.6×9.2×4.2cm
内寸:約13.5×8.1×3cm

 
川合さんの定番の杉の弁当箱です。材は非常に美しい柾目を持つ杉を使用しています。外はウレタン系の塗料を木の風合いを残しながら薄く塗ってあり扱いやすくしています。内側は拭き漆仕上げで安心な作りです。
 
 

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■弁当箱(拭き漆) \14,700

外寸:約16.5×10.9×5.4cm
内寸:約15.4×9.8×4.4cm

総拭き漆仕上げの弁当箱。


 

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■弁当箱(変形) \16,800

外寸:約18×12.6×6.8cm
内寸(身のみ):約16.2×10.9×4.6cm

弁当箱としていますが、もともとは着物屋さんの小物入れとして作られたものだそうです。蓋の天はわずかに盛り上がり、柔らかな雰囲気となっています。
 
 
 

弁当箱は受注製作を承ります(現在、一番上に掲載の定番サイズのもののみご注文可能です)。納期は通常およそ2、3カ月程度ですが、時期によっては遅くなることもございます。お急ぎの場合は事前にご確認ください。
 
 

 
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2012年12月24日 (月)

ちょっとお知らせとお詫び、そして…

今年は寒い寒いクリスマスイブになりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
我が家では子供がいろんな方からたくさんプレゼントを頂戴し、我が子を可愛がってくださる方がたくさんいることを実感する幸せな時間を過ごさせていただきました。

さて、川合さんと仁城さんの二人展作品の掲載が途切れ途切れになっており、取り置きにてご注文くださっている方々にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。今週中にはなんとか掲載を終えたいと思いますのでもうしばらくお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

また、二人展作品以外にもちょこちょこと常設の器が入ってきているのですが、年内のご紹介が難しくなってきました。中でも石田誠さんの器は少し多めに入ってきていますので(実はまだ未開梱)、新春スペシャル的にご紹介できればと思っています。

  

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2012年12月21日 (金)

仁城さんの重ね鉢

仁城さんの重箱には丸型と角型とがありますが、まずは丸型をご紹介します。

仁城さんは重箱という一般的な呼び名は使っておらず、丸も角も重ね鉢と呼んでおられます。名前について以前伺ったことがあったかどうか忘れましたが、きっと重箱という厳めしい名前がお好きではないのではないかと思います。重箱というとやはり正月限定の高価で大そうなものというイメージがあるので、それをもう少し庶民の側に引き寄せたかったのではないかと。

“重ね鉢”、なんとなく素敵な響きに感じませんか?

実際、組み立てに手間がかかる角型の重箱と違って、丸型は轆轤で挽いて中をくり抜いて形作るので角型よりも手間がかからず、挽き物木地師の仁城さん自ら成形できるのでお値段も比較的求めやすくなっていて(角の重箱に関しては、組み立てを指物師に外注するので、その分価格が高くなります)、庶民にも何とか手が届きそうな値段です。また、佇まいも素朴で素敵です。

では、ご覧ください。

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●仁城義勝/重ね鉢(3寸) \16,500

外寸:径約9cm 高さ約9.8cm(一段の高さ約3cm)

小さな小さな三段重ね鉢。とっておきのものを入れてください。食べ物でなくてもいいのでは。
 

 
 

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●仁城義勝/重ね鉢(5寸) \22,000

外寸:径約15.1cm 高さ約12.7cm(一段の高さ約5.5cm)

コンパクトな二段重ね。おうち弁当にいかがでしょう。

 
 

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●仁城義勝/重ね鉢(6寸) \30,000

外寸:径約18.1cm 高さ約13.2cm(一段の高さ約5.5cm)

胴のふくらみが特徴的な二段重ね。ちらし寿司なら二人分たっぷり入りそうです。
 
 

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●仁城義勝/重ね鉢(7寸) \40,000

外寸:径約21.2cm 高さ約13.2cm(一段の高さ約5.5cm)

おせちを楽しむにはこれぐらいのサイズがお手頃でしょうか。普段使いとしては握りずしを盛り付けてみたいですね。
 
 

丸型の重ね鉢は以上となります。角型はまた後日に。

 

ここでご紹介しました作品は通販もお受けしております。
下記ページを参照の上、ご注文ください(掲載終了までの取り置きも承ります)。
なお、作品の発送はものによっては1週間ほどお時間を頂戴いたします。

http://homepage2.nifty.com/u-hotaru/webshop-howtoorder.htm  

  

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2012年12月20日 (木)

年末年始の営業日と2013年の展示会日程

年内の実店舗の営業は今週の金・土(12/21、22)が最終になります。
年明けの常設営業はしばらくお休みをいただき、3月の企画展が終わった後、4月5日から再開いたします。それまではweb shopでの買い物をお楽しみください。

web shopの対応は年内29日が最終発送、年始は7日より発送を再開いたします。
また、休み期間中もメールへの対応はいたしますが、お返事が遅れがちとなりますことを予めご承知おきください。
 
 

それから2013年の展示会日程が出揃いましたのでお知らせしておきます。 > 展示会

例年より開催数が多い分プレッシャーもかかりますが、作り手とともに質の高い展示ができるよう努めたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください。 

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2012年12月19日 (水)

川合優さんの重箱 ~自然が作り上げた装飾~

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DMの写真にも用いた川合さんと仁城さんの重箱。

今日は川合さんの重箱をご紹介します。

川合さんはもともと家具作りからスタートしている方なので、こういった箱ものももちろん得意とされています。重箱のほか、箱膳や弁当箱、最近では茶道具として使う小箱まで手掛けておられます。

川合さんの重箱は内側はすべて拭き漆仕上げとしていますが、外側は拭き漆のほか、木地のままのものとウレタン塗装をしたものとがあります。
どの仕上げのものにも共通しているのが、木目の美しさと、それを際立たせるためのシンプルな形です。川合さんの仕事は鉋で削った木の上にほとんど何も足さない、装飾性のない仕事ですが、木がそのままで持っている木目の美しさを最大限に引き出すその仕事は、ときとして装飾的とも言えるほどに際立った美しさを現します。木目は自然が作り上げた装飾と言えましょう。

下にご紹介する重箱も、樹齢数百年の貴重な杉と栗の木を用いた一点一点が唯一無二の美しい箱たちです。なかなか素人写真ではその美しさをうまく捉えることはできませんが、想像力で補いながらじっくりとご覧いただけましたら幸いです。

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■川合優/重箱(杉、8寸・二段・内拭き漆外ウレタン塗装) \68,250

外寸:約24×24×11.6cm(一段の高さ約5.4cm)
内寸:各段約22.6×22.6×4.5cm

樹齢500年以上の杉を用いた8寸の重箱。内側は拭き漆、外側はウレタン塗装。各段に十文字の仕切り(分解式)がついています。ウレタン塗装は浸透性のものを軽く施してあるだけなので、木の柔らかな肌触りは十分に残されています。

画像では良く分かりませんが、蓋の裏側は中心に向かって少しえぐるようにゆるやかな削りが入れられ、丁寧な仕事ぶりが伺えます。

 
 
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■川合優/重箱(杉、6.5寸・二段、内拭き漆外木地仕上げ) \63,000

外寸:約19.5×19.5×11.2cm(一段の高さ約5.4cm)
内寸:各段約18.3×18.3×4.5cm

少人数向けの6.5寸サイズの重箱。樹齢数百年の材を外側には何も塗らず鉋だけで仕上げました。各段に十文字の仕切り(分解式)がついています。外側の木地は使い込むと次第に赤みを帯びた艶が出てきて美しく変化していきます。下段の下部に飾り切りが施され、四隅が足のようになっています。最近はこのような小さなものの方が重宝がられるようです。

  
 
 
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■川合優/重箱(栗、6.5寸・二段、拭き漆仕上げ) \63,000

外寸:約19.5×19.5×12.2cm(一段の高さ約6cm)
内寸:各段約18.3×18.3×5cm

樹齢数百年の栗の杢の美しい部分を使っています。小さくいくつか空いた虫食いの穴もどこか上品で、さらなる味わい深さを添えています。各段に十文字の仕切り(分解式)がついています。下段の下部に飾り切りが施され、四隅が足のようになっています。木地仕上げのものに比べわずかに背が高くなっています。全面拭き漆仕上げなので扱いやすく、使い込むと艶も増していくことでしょう。
 

 


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2012年12月17日 (月)

仁城逸景さんの器

二人展のブログ更新が滞ってしまい申し訳ありません。

パソコンの入れ替えやら何やらでなかなか思うように事が運ばないのですが、気を取り直して再開したいと思います。

今日は仁城逸景さん(仁城義勝さんのご子息です)の作品をご紹介いたします。

逸景さんはまだ20代の半ばを過ぎたところ。義勝さんのもとで着々と力をつけてきておられ、数年前から6寸以下のサイズの皿の制作を任されています。今年は特に安定感のある仕事を見せてくれています。

6寸皿までは基本的に義勝さんの作風をそのまま受け継いだ作りですが、それ以外は自分なりの手加減とアレンジを加えて制作されています。分かりやすい違いとしては義勝さんのものよりやや木地が厚手なことと、高台内側の切り方がアーチ状になっているところです(下2枚の写真、いずれも左が逸景さん)。全体的な椀の形状は一見しただけでは義勝さんと見分けがつきにくいですが、どことなく優しく可愛らしい印象を覚えます。

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では、作品をご紹介します。
 

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●左)仁城逸景/椀(栃・3.8寸) Ф11.6×6.6hcm \6,000

やや小ぶりの汁椀です。
 

●右)仁城逸景/飯椀(栃・4寸) Ф12.2×h8.2cm \8,000

もちろん汁椀にも使えます。
 
 
 

 
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●左)仁城逸景/豆皿(栃・3寸) Ф9.2×h2.2cm \2,000

朝食にお新香を添えて。パン派にはバターに木のバターナイフを添えて。
 

●右)仁城逸景/豆皿(栃・3寸・丸) Ф9.2×h2.2cm \2,000

お好みでデザイン違いのこちらをどうぞ。
 
 
●奥)仁城逸景/豆鉢(栃・3寸) Ф9.2×h3.2cm \2,500

厚く挽かれた木地がより温かさを感じさせます。
 
 
 

 
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●左)仁城逸景/小皿(栃・4寸) Ф12.1×h2.3cm \3,000

和菓子をきちんと載せたいときに。
 

●右)仁城逸景/5寸皿(栃) Ф15×h2.3cm \3,000

プレーンな形の5寸皿は毎日活躍するでしょう。
 
 
 
 

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5寸~8寸皿(栃)

●仁城逸景/5寸皿(栃) Ф15×h2.3cm \3,000 上と同じです。

●仁城逸景/6寸皿(栃) Ф18.2×h2.2cm \5,000

●仁城義勝/7寸皿(栃) Ф21×h2.3cm \6,000 7寸と8寸の皿は義勝さんの作です。

●仁城義勝/8寸皿(栃) Ф24×h2.4cm \7,000

用途に応じたサイズをお選びください。重ねても嵩張らずすっきり収められます。
 
 
 

  
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●左)仁城逸景/7寸皿(栃・深) Ф21.2×h3.3cm \7,000 

●右)仁城逸景/6寸皿(栃・深) Ф18.2×h3.2cm \6,000

逸景さんの新作の皿。ちょっとの深さが安心感につながります。木地にも厚みがあります。
 

以上で逸景さんの作品紹介は全てとなります。

展示会初日、義勝さんとともに初めて店に来てくださった逸景さんは相変わらず寡黙な男でしたが、店主と交わすちょっとした会話の中からも、着実に自分の仕事に自信をつけてきている様子が感じ取られ、そのけれんみのない純粋な仕事が今後どのように昇華されていくのか、これからますます楽しみになっていきそうです。
 

ここでご紹介しました作品は通販もお受けしております。
下記ページを参照の上、ご注文ください(掲載終了までの取り置きも承ります)。
なお、作品の発送は保管場所の都合上、12月21日(金)以降とさせていただきます。

http://homepage2.nifty.com/u-hotaru/webshop-howtoorder.htm  

  

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2012年12月13日 (木)

川合優さんの我谷盆

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今日は川合さんの我谷盆(わがたぼん)をご紹介します。

我谷盆は、かつて高度成長期にダム建設のために廃村となった我谷村で作られていた盆のことで、木目に対して垂直に彫られた水平に並ぶ力強い鑿跡が特徴的で、その素朴で大らかな民具としての美しさが近年クローズアップされている。

古いものを写す仕事の場合、オリジナルを忠実に再現するアプローチと、オリジナルからエッセンスを抽出して現代的にアレンジするアプローチがありますが、川合さんの場合は前者で、製法を当時の製法に出来る限り近づけることでオリジナルの持つ雰囲気を再現しようとするものです。

川合さんから伺ったおおよその作り方は、切り出した丸太を斧で板に割り、その割り板を製材せずに、まだ乾燥しない間に刳りぬいて鑿で仕上げるという作り方です。
割り出した板を製材せずに極力無駄なく使うため、サイズは一点一点まちまちになります。川合さんはお盆の裏側や縁の一部を敢えて割りっぱなしのまま使ったりと、素材感をより強調するような作りで、プリミティブな表情に仕上げています。

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●我谷盆(小) × × cm \18,900 在庫なし

鉄の染料とタンニンが反応して薄いグレーに染まっています。

 
 
 

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●我谷盆(深) 約26.5×18×6cm \26,250 在庫なし
 
口元には板を割った時のギザギザが、裏側には板の“耳”が残されています。
 
   
  

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●我谷盆(浅) 約29.8×20.3×3cm \20,000(税抜) sold
 
使い勝手のよいサイズ。  彫り跡は見込みのみ。
 
 
 

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●我谷盆(浅) 約29.5×20×2.4cm \21,000 在庫なし
 
こちらもl使い勝手のよいサイズで、 鑿跡は枠の内側にも彫られています。
 



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●栗拭き漆鉢 約23×15×5.8cm \26,250 sold
 

我谷盆の要素を取り入れとても魅力的に仕上がった栗の鉢。外の面取りも素敵です。
みかんやおやつを入れてテーブルの上に。
 
 

 

 
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2012年12月10日 (月)

実店舗会期終了 → ブログに移動

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実店舗での川合さんと仁城さんの二人展が今日終了しました。

思いのほか寒い一週間となりましたが、そんな中お越しいただいた皆様本当にありがとうございました。皆様くれぐれもお風邪など召されませんように。

さて、これからは会場をこちらのブログに移しひきつづき二人展をお楽しみいただきたいと思います。

今回もまた、いつものようにのんびりペースでの掲載となりますが、よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。
 
 

屋久杉、神代杉、黒柿でできた魚形は、正倉院所蔵のガラスの魚形を写したもの。
無知な私は知りませんでしたが、ガラス作家の津田清和さんは見てすぐに気付いておられました。さすがです。

  
 

●川合優/魚形(屋久杉、神代杉、黒柿) 約7cm 各\3,150


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2012年12月 9日 (日)

ジーンズと仁城さんの器

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仁城さんが住んでおられる岡山県井原市というところは、ジーンズマニアなら一度は耳にしたことのある地名かもしれません(おそらくこのブログの読者には?でしょうが)。

ヴィンテージレプリカのデニム生地の多くはこの井原市で生産されているらしく、自分が履いているXXレプリカのジーンズもおそらく井原産です。

昔ながらの拘りの製法で織られたいいデニムは穿き込んでいくとなんとも言えない味のある色落ちをしていきますが、それは器好きが器を使い込んでいい具合に染みさせて育てていくことにとても似ているなといつも思います。
以前お客様が塗り直しのために持ち込まれた仁城さんのお碗は相当使い込まれたようで、漆が擦り減って木地が見え隠れしていて、さながら擦り切れたジーンズのように誇らしげでいい表情になっていました。

以上、井原市に因んでジーンズと仁城さんの器の類似点を考察してみましたが、一つ違う点は仁城さんの器の場合、直すとほとんど新品同様になってしまうところです。ジーンズの場合だと穿きつぶすしかない訳ですが(もちろん直しながら穿き続けることはできますが新品同様にはならないと思います)、仁城さんの器は何度でも育てる楽しみを味わえてお得かも?というお話でした。あるいはジーンズばりに使い潰すっていうのもありだと思います。仁城さんのお嬢さんは上京する時に、子供のころから使っている、もうとっくに直しを必要とするほどボロボロになったお椀をそのまま持って行かれたそうで、それも素敵な話だなと思いました。
 
 

「川合 優 仁城義勝 二人展」

12月1日(土)-9日(日) 11:00~17:30

  
> 展示会について

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2012年12月 8日 (土)

思いやりをカタチに

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仁城さんのお盆には極々控えめな高台がつけられているのですが、この高台は丸く削られているため角ばったところがなく、置き場所に対して細い線で接地することになります。

これは畳の上に直接お盆を置いたときに畳を傷つけないようにするためで、こういった細やかな配慮がなさていることがお盆という道具に、道具としての深みを与え、使う人を優しい気持ちにしてくれるように思います。

目で見ることができる、仁城さんの思いやりのカタチです。

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●仁城義勝/盆(栃、9寸~尺2寸<1寸刻み>)
            \12,000、\16,000、\19,000、\22,000 9寸と尺二寸はsold

 
 
ここでご紹介しました作品は通販もお受けしております。
下記ページを参照の上、ご注文ください(掲載終了までの取り置きも承ります)。
なお、作品の発送は10日(月)以降とさせていただきます。

http://homepage2.nifty.com/u-hotaru/webshop-howtoorder.htm  
 
 

 

「川合 優 仁城義勝 二人展」

12月1日(土)-9日(日) 11:00~17:30

  
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2012年12月 7日 (金)

木地のままで

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木でできた器の多くは、漆なり、塗料なり、オイルなり、何かしら木を保護するための仕上げが施してあるのが普通ですが、川合優さんの器の多くはそれらの仕上げを何もしない無塗装で木地のままの器です(中には漆仕上げも塗装したものも少しあります)。

川合さんは木は鉋で削っただけで、ペーパーも掛けず何もしない状態が一番綺麗だといいます。そしてそれは時が経っても、丁寧に使い込まれたなら、仕上げしたものよりも美しくなるんだと。だからなるべく何も塗りたくないと、オイルすら。ただしそのためには徹底的に鉋を美しく仕上げないといけません。そういう意味では木地仕上げは技術力が伴って初めて実現できる仕上げと言えそうです。

二人展のパートナーの仁城さんも最初は木地のままの器をたくさん作っておられたそうですが、当時はなかなか理解してもらえず、結局木地のままで売るのを諦め、木を殺さないぎりぎりの妥協点として漆を三回だけ塗るという仕上げに行きついたのです。

今は昔に比べると格段に色々な考え方を受容する社会になっているし、ネットを使えば作り手自ら情報発信もできるので、川合さんの試みも案外すんなりと受け入れてもらえるかもしれませんね。私も微力ながら協力したいと思います。



「川合 優 仁城義勝 二人展」

12月1日(土)-9日(日) 11:00~17:30

  
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2012年12月 5日 (水)

展示風景

会期も後半に差し掛かりましたが、なかなかブログの時間を作れないのでとりあえず写真を少しアップしていきます。

作品の説明はできたらtwitterでつぶやきます。できたらですが…

横向いて見辛い写真もあり… すみません。

 

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2012年12月 1日 (土)

「川合優 仁城義勝 二人展」 始まりました。

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「川合優 仁城義勝 二人展」が始まりました。寒い中お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

お話会も無事に終了し、仁城さん親子(そうなんです。息子さんの逸景さんも来てくださったのです)は岡山に帰られましたので、明日は川合さんと二人で皆様のお越しをお待ち申し上げます。
   

拭き漆の弁当箱、川合さんの仕事です。

なんとも美しく気持ちのよい仕事です。
 
 
■川合優/拭き漆弁当箱 \14,700


 
 
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器談議に花が咲き、お話会は暗くなるまで続きました。


 
 
「川合 優 仁城義勝 二人展」

12月1日(土)-9日(日) 11:00~17:30

※作者在店日 1日(土)、2日(日)(2日は川合さんのみ在店)

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