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2012年12月 9日 (日)

ジーンズと仁城さんの器

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仁城さんが住んでおられる岡山県井原市というところは、ジーンズマニアなら一度は耳にしたことのある地名かもしれません(おそらくこのブログの読者には?でしょうが)。

ヴィンテージレプリカのデニム生地の多くはこの井原市で生産されているらしく、自分が履いているXXレプリカのジーンズもおそらく井原産です。

昔ながらの拘りの製法で織られたいいデニムは穿き込んでいくとなんとも言えない味のある色落ちをしていきますが、それは器好きが器を使い込んでいい具合に染みさせて育てていくことにとても似ているなといつも思います。
以前お客様が塗り直しのために持ち込まれた仁城さんのお碗は相当使い込まれたようで、漆が擦り減って木地が見え隠れしていて、さながら擦り切れたジーンズのように誇らしげでいい表情になっていました。

以上、井原市に因んでジーンズと仁城さんの器の類似点を考察してみましたが、一つ違う点は仁城さんの器の場合、直すとほとんど新品同様になってしまうところです。ジーンズの場合だと穿きつぶすしかない訳ですが(もちろん直しながら穿き続けることはできますが新品同様にはならないと思います)、仁城さんの器は何度でも育てる楽しみを味わえてお得かも?というお話でした。あるいはジーンズばりに使い潰すっていうのもありだと思います。仁城さんのお嬢さんは上京する時に、子供のころから使っている、もうとっくに直しを必要とするほどボロボロになったお椀をそのまま持って行かれたそうで、それも素敵な話だなと思いました。
 
 

「川合 優 仁城義勝 二人展」

12月1日(土)-9日(日) 11:00~17:30

  
> 展示会について

> うつわ穂垂HP

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