小林慎二さんの端反椀とつぼ椀
今日はもっとも基本的な飯椀と汁椀以外で私が特に気に入っている二つの椀をご紹介します。
端反椀とつぼ椀。
例えば端反椀を飯椀に、つぼ椀を汁椀として組み合わせてみるのもなかなか素敵なのではないでしょうか。
椀の高台は八の字型に下へ行くほど広がるのが一般的ですが、端反椀は下に行くほどすぼまっているのが特徴的で、初めて見たときはあれ?と思ったのですが、見れば見るほどこの逆八の字型の高台が上品に見えてきて、すっかり惚れ込んでこの椀を最初に求めたのでした。
この形について、先日小林さんにお伺いすると、古い中国の碗(やきもの)を持っていて、その形が好きで写し取ったそうで、このすぼまった高台のせいで作るときも持ちにくいらしく、作るのをやめようかと思うこともあったそうですが、やめようと思ってもまた注文が来るからなかなかやめられないと仰っていましたが、やはりご本人もこの椀はお好きなようでまんざらでもないご様子でした。ならばどしどし注文をいただいてもっと小林さんに頑張ってもらっちゃおうか、なんて売る方はひそかに企んでいるのですが…
因みに私自身はご飯はやきもの派なので、この椀はもっぱらみそ汁用に使っています。汁椀としてはやや小振りかもしれませんが、私にはそれでちょうど良いです。
●小林慎二/端反碗 (赤・黒・赤溜) Ф12.3×h6.1cm 各\8,400
一方のつぼ椀。
つぼ椀の名前の由来について、小林さんに伺ったところ、昔からこういう形をつぼ椀と呼んでいるみたいですとのこと。つぼまった形のお椀ということではないかと思われます。
こちらもなかなか品のある形で、コンパクトながら膨らみのある形はそこそこの量は入るし、アイスクリームやヨーグルトに使ってもいけそうな自由さがまたいいです。
定食についてくる小振りのお椀を見かけますが、ちょうどあれぐらいのサイズ感かと思いますので、具だくさんではないみそ汁には個人的にはこれで十分です。
●小林慎二/つぼ碗 (赤・黒・赤溜) Ф10.3×h8cm 各\8,400
小林慎二さんの三人展出品作は7月中旬までご注文をお受けしております。どの器も当店在庫数は若干数ですが、複数個ご希望の方は取り寄せいたしますので、希望の個数お知らせください。
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