滲む呉須、埋もれるしのぎ
京都の藤塚光男さんからかわいい湯呑と豆皿が届きました。
ここのところの湿気の多い天候が祟って、染付のあがりが良くなく、注文の数が収められないと昨日お電話をいただきました。
で、今日届いたのがこの花弁文の湯呑です。湿気が多すぎると素地が水分を吸って呉須に少し滲みが出るようですが、店主はこれも決して嫌いではありません。というより、むしろ好きだったりします。選んで送っていただいた湯呑はちょうどいい感じに滲んで、ともすれば堅くなってしまう幾何学模様をやわらかく中和してくれているように思います。
しのぎの豆皿もどうやら滅多にお作りにならないものを注文したようで、最近の厚めの釉薬が掛け合わさって、鎬がほとんど埋もれてしまうぐらいぽってりとした焼き上がりとなりました。
これはこれで、このぽってぽての感じを楽しんでいただける人が、私同様きっといらっしゃると思います。
これら2点、後ほど詳細を掲載いたします。
> うつわ穂垂HP
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