研ぎ出し椀と石目椀、これら二つの椀の名前はその仕上げ技法の名前から名づけられています。
研ぎ出しというのは、違う色の漆を塗り重ねた後に表面を研いでその下の色をところどころ見えるようにしたもののことで、よく根来塗りなどと称して見受けられる漆器などもこのような仕上げと言えます(本来の根来塗りは経年変化による自然に擦れたり剥げたりしてできたものであって、人為的に装飾目的で施したものではありません)。
福田さんの研ぎ出し椀は独立当初に作られたもので、当時はこの椀にははっきりとした研ぎ出し模様が施されていて、そこから研ぎ出し椀と名づけられたそうです。今はそういった人工的な研ぎ出しをわざとらしく感じるとのことで、工程の中で必要最低限の研ぎしかしておられませんので、研ぎ出し模様が全くと言っていいほど出ていませんが、名前だけがそのまま残っているということだそうです。
研ぎ出し椀と違って、石目椀という名前は今でも有名無実化していませんが、ときどき石目仕上げをしていない石目椀があったりして、その場合、それしか見たことがなければ石目って何?ということになります。
石目仕上げの説明に関しては過去記事をご覧ください。


右手前より、
●福田敏雄/研ぎ出し椀(大) 朱 Ф約13.5×h6.7cm \13,650
●福田敏雄/研ぎ出し椀(大) 黒 Ф約13.5×h6.7cm \13,650
●福田敏雄/研ぎ出し椀(大) べっ甲 Ф約13.5×h6.7cm \13,650
浅くてゆったりとした形の椀にはクリームスープなんかも似合いそうです。

左より、
●福田敏雄/研ぎ出し椀(小) 曙 Ф約12.9×h6.4cm \12,600
●福田敏雄/研ぎ出し椀(大) 黒 Ф約13.5×h6.7cm \13,650(上の写真と同じものです)
一見同じように黒く見えますが、左が曙(曙はよく見ると下地に塗った朱が透けて見えます)、右が黒です。

左より、
●福田敏雄/石目椀(小) べっ甲 Ф約10.7×h6.4cm \10,500
●福田敏雄/石目椀(中) べっ甲 Ф約11.5×h7cm \11,550
●福田敏雄/石目椀(大) べっ甲 Ф約12.4×h7.6cm \13,650
私のイメージする汁椀に一番近い形です。

●福田敏雄/石目椀(小) べっ甲 Ф約10.7×h6.4cm \10,500(上の写真と同じものです)
●福田敏雄/石目椀(小) 黒内朱 Ф約10.7×h6.4cm \10,500
小振りで子供用にも良いと思います。

●福田敏雄/石目椀(中) べっ甲 Ф約11.5×h7cm \11,550(2つ上の写真と同じものです)
●福田敏雄/石目椀(中) 黒 Ф約11.5×h7cm \11,550
標準的な汁椀サイズです。


●福田敏雄/石目椀(大) べっ甲 Ф約12.4×h7.6cm \13,650(3つ上の写真と同じものです)
●福田敏雄/石目椀(大) 黒 Ф約12.4×h7.6cm \13,650
たっぷり入るサイズです。
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