村木雄児展、最終日。 自然であること。
梅雨の間の展示でしたが、期間中あまり雨に降られることもなく、蒸し暑さもほどほどで過ごすことができました。
村木さんのように原土にこだわって土の味わいに重きを置いて作られる器は、どれだけ自然な姿であるかが一番大事なことだと思います。
それぞれに個性を持った土の気持ちと自分の気持ちに折り合いをつけながら、その熟練の手でのびのびと挽き上げられた器(カタチ)は、健やかでどこまでも自然な表情を見せています。
このような器を買って使うという行為は暮らしの中に自然を取り込む行為に他ならないと思います。
食卓の上にある自然。
手に持って口をつけることのできる自然。
陶器という土を焼き固めただけの単純な道具だからこそ成立することではありますが、自然を感じられる器を作れるのはほんのわずかな人だけであります。
土という素材をとびっきり美味しく料理してくれる料理人、それが村木雄児なのだと思います。
店での展示は今日で終わりますが、この後はweb展にてご覧いただけるよう準備を進めています。今回は一部を除きほとんどすべて一点もので準備にいつも以上に時間がかかるため、何回かに分けて掲載していくことになりますが、最後までどうぞよろしくお付き合い下さい。
蒸し暑い中ご来店いただきました皆様にはこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
> 村木雄児 陶展
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