2008年9月18日 (木)

伊賀・甲賀

忍者ではありません。

昨日は伊賀と甲賀にある2軒の魅力的なカフェ・ギャラリーを訪ねました。
伊賀の「やまほん」さんと甲賀の「マンマミーア!」さん。
昔忍者、今ギャラリー。
どちらも僕と同世代の男性が主催するギャラリーなので、勝手に親近感を覚えて帰ってきました。

両店とも興味深い展示会を開催中ですので、秋の昼下がり、カフェ・ギャラリーのハシゴなんてのはいかがでしょうか。道端に揺らめくススキに秋の風を感じながら、のんびりドライブするのも中々いいものです。仕事では幾度となく通っているところですが、仕事半分、遊び半分で気楽にドライブしていると、今まで見えていなかった美しい風景-古き良き日本の里山風景-が見えてきて改めていいところだなぁ、と思った次第。

間違いなくオススメです。
 

■大谷哲也 大谷桃子展
9.13-9.28
gallery yamahon/cafe noka 
HP

ひとこと)圧巻の作品点数。夫妻コラボの器がなんとも美しい。
カフェの奥にある小さなハイサイドライトから見える景色も素敵です。
美しい一本の雑木の幹が見えます。何の木だろう…


■「一本の楓の木から」展
9.10-9.28
gallery-mamma mia 
HP

ひとこと)一本の木から始まる無限の命の物語を感じ取りたい。


今回のトリップの情報源はコチラ、木工作家・富井貴志さんのブログから。
やまほんカフェの新しいテーブル天板は彼と川合優君の手によるもの。
白く染められたタモの天板がこれからどんな風に経年変化していくのかも楽しみです。

穂垂では明日から彼の作品の取り扱いが始まります。


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2007年9月28日 (金)

土井善男・清水なお子2人展

Meetnaoko 水曜日、大阪の『Meetdish』さんで行われている土井善男さん、清水なお子さんご夫妻の2人展に伺ってきました。

清水さんのこの湯呑の形が気に入って求めました。すうっと上に伸びていく形と流れて滲んでしまった呉須が相まって柔らかく優しい風情が漂っています。

磯部さん、どうもありがとう。

会期は明日まで。
土井さん、清水さんファンの方、お急ぎ下さい!

■土井善男・清水なお子2人展
9/22~9/29 12:00~19:00
大阪市西区うつぼ本町1-15-19藤ビル2F
TEL.06-6443-7320

Meetdishのホームページに行く

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2007年5月 2日 (水)

芦澤龍夫展 at SPACE N-SEAT

Hana008_2 GW中日の定休日、N-SEATさんにて開催中の芦澤龍夫さんの個展に行ってきました。
普段あまり作られない、鉄を口縁に打った皮鯨風のわら白の鉢や皿がたくさん出品されていてとても心惹かれました(写真がなくてゴメンナサイ。いつか穂垂でもご紹介できればと思います)。
芦澤さんの器は料理や花を優しく包み込むような器です。
7日までN-SEATさんでたくさん見られます。

写真は個展で求めた鉄を打っていない普通のわら白の花器。ゴルフボール大ほどの丸く小さいミニ花器です。鉢植えで毎年小さな花をたくさんつけてくれるヒメウツギを挿してみました。

Hana019_1 昨年はたった一輪しか咲かなかった店正面、出窓の前に植えているクレマチスの花が、今年はたくさん咲いています。もう10年以上、ウメモドキの枝に絡まって毎年花をつけてくれています。ご来店の際にぜひチラッと見てやってください。とても綺麗に咲いている、私の一番のお気に入りです。

●芦澤龍夫/わら白花入れ

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2007年4月 5日 (木)

Banri 2007 at River Side Gallery

Banririversidenyoronyorok_2吉岡萬理さんの工房での個展を観に行ってまいりました。
萬理さんの工房はこの季節桜がとても綺麗な長谷寺のすぐそばにあるので桜のお花見を兼ねてと思って行ったものの、昨日は時折季節外れの雪が舞うとても寒い一日だったので、花見はパスして午後はずっと工房2階展示室、名付けて『River Side Gallery』で過ごさせていただきました。

外には桜をはじめたくさんの花が咲き誇っていますが、展示室ではご覧の通り萬理さんのカラフルな色絵の花が咲き乱れておりました。
粉引や鉄彩の器に根強い人気のある萬理さんですが、この元気な色絵こそがBanriさんの真骨頂であります。
Banririversidemug_2 朝の一杯のコーンスープも、午後のティータイムも、Banriさんの大きな色絵のマグがあればいつもより何倍も楽しく元気にいただけそうです。

この元気なBanriワールドをまだ体験されていない方は、ぜひ一度その未知なる扉を開いてみてください。ワクワクする楽しい世界がそこに広がっています…

展覧会は7日(金)まで。元気なBanriさんが最高の笑顔で迎えてくださいます。

Banririversidekarurosuこちらは萬理さんの自画像、
ではなく、『働き者のカルロス』くんであります(^^)

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2007年1月25日 (木)

仁城義勝展 at 舎林

Ikkei019_1 今日は、大阪の漆器専門のギャラリー、『舎林』さんにて開催中の仁城義勝展を見に天王寺へ。
仁城さんは材木を丸太から調達して最後の塗りまですべて一人で行います。分業制の進んだ塗り物の世界では稀有な存在です。今でこそ、木地を挽くことから塗りまでこなす人は増えましたが、それもまだ少数。仁城さんはそれをもう30年近くやってこられました。しかも丸太から。
不勉強ゆえよくは知りませんが、丸太から器完成まで、きっと何年もかかることでしょう。栃や栗の木目が透ける質朴で楚々とした仁城さんの木の器は、赤呂漆を3回塗っただけで完成とする潔さ。仁城さんが追求するのは木の良さを出来る限り残すこと。漆を塗るのはあくまでも補助的なことなんだと思います。
昨年の福田敏雄展で福田さんが来られた際に、仁城さんのことが話題に上り、漆の塗り立て3回仕上げで強度は大丈夫なのか伺ったところ、きっと大丈夫だろうと仰っていました。じゃあ福田さんをはじめ多くの塗師たちは、なぜそれ以上塗り重ねるのかというと、それはより強くする補強の意味と、漆のリッチなテイストをよりよく表現するためということになります。これはどちらがいいとか悪いとかではなく、嗜好の違いでありましょう。

今展では仁城さんのご子息の作品も出品されていました。まだ二十歳そこそこの息子さんもお父上の仕事を引き継ぐ決心をされたそうで、3分の1ほどのスペースを息子さんの器が占めていました。その中から細長い板皿を1枚分けていただいて帰りました。唯一無二の父の仕事をこれからどのように引き継いでいかれるのか、温かく見守っていきたいと思います。

仁城義勝さんの木の器は今秋より穂垂にも登場の予定です。

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2006年11月19日 (日)

手のしぐさ

Ichikawasan004 雨降りの日曜日、しばし店を抜け出し、室生で開催中の森岡成好さんと彼に師事した若手作家さんたちの展覧会を見に行きました。店を放ってまで(一応家族のものに店番は頼んでおきましたが)出かけていった訳は、長い間ご無沙汰してしまっている市川孝さんの作品をぜひ拝見したいと思ったからです。

広い会場の一角にまとめて並んでいる焼〆や白瓷の彼の作品は、他の作家さんたちの力強い焼〆作品の数々の中にあっては、一見頼りなく感じられるかもしれないが、それこそが彼の持ち味で、力の抜けた柔らかくやさしい轆轤挽きと、薪窯焼成作品としてはあっさりし過ぎるぐらいにサラッとしてふっくらした焼き上がりは、洗いざらしの木綿のような心地よさを湛えています。彼のいう“手のしぐさ”と炎の仕業が僅かに残るだけのこのあっさりさ加減こそが人気の所以でありましょう。

上の画像はおそらく5年程前の作になる湯呑(左)と今日いただいてきた湯呑(右)。撮影条件が悪かったので“しぐさ”までは分かり辛いですが、作風の違いは一目瞭然。
下の画像はお気に入りの栗林一夫さん作の粉引汲出茶碗とのツーショット。ほっこりとした雰囲気がよく合うかと思って並べてみただけですが。

Ichikawasan002今となっては大変な人気ぶりの市川さんですが、久しぶりにお会いしても、5年前に信楽の彼の初個展で初めて出会った時と変わらない、謙虚で人懐っこい作家の姿を確認し、ホッとして店に戻ってきた次第です。

森岡先生ご夫妻の土味溢れる素晴らしい作品(先生の南蛮のぐい呑と奥様の粉引徳利、欲しかったなぁ。。。)と市川さんをはじめ、5人の若手作家の力作がずらりと並んだ展覧会は今月26日まで。室生の『ギャラリー夢雲』にて。道が空いていれば、ここから3、40分で行ける距離にあります。焼〆好きの方には必見です。

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2006年9月10日 (日)

愛媛・高知

Makotosetsuro先週休みをいただいて四国へ行ってきました。
遅い夏休みのささやかな小旅行。
旅行といっても、半分仕事を兼ねてのものですけど…。
行きたかった美術館を見ること、四国の自然を満喫すること、美味しいものを食べること、そして作家さんの展示会を見ることが旅行の主な目的です。

ここでは展示会のご報告を。
まずは愛媛県大洲市の『TODAY'S GALLERY』で行われている石田誠さんの個展。
穴窯で薪を使って焼き締める南蛮焼き締めの器で有名な石田さん。今回の作品はかなりうまく焼きあがった様で、ご本人もニッコリ。私は小振りのすり鉢を分けていただいてきました。キンキンに焼き締まった力強いすり鉢、実用性も高そうで使うのが楽しみです。
そのまま料理を盛って出しても素敵だ。
今展では白磁の器も出品されていて、これがまた実に良い感じにあがっていました。
郷土料理なんかをドデンと盛ったら実に旨そうな大鉢が特に魅力的でした。

手前のはセツローさんの切楊枝。高知の『ギャラリー エム・ツウ』で行われています。
木のカトラリーとかんざし、スケッチなど。新作のコーヒー豆用のスプーンはそれぞれ形が違っていて窓辺にでも飾りたくなるような可愛らしい存在感を放っていました。

どちらの個展もまだ開催中なので急いでお出かけ下さい。詳しくは上のリンクからどうぞ。

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2006年7月24日 (月)

展覧会を三つご紹介

まずは穂垂でも今秋の企画展よりお付き合いさせていただくことになっている山口利枝さん。山口さんは藤塚光男さんのもとで修行された、清水なお子さんの妹弟子にあたる方。キリッとした磁器をお作りになります。岐阜市の英蔵さんにて。

次はガラスの中村真紀さん。穂垂では先々月、久保亜希子さんと二人展をしていただきましたが、今度は京都高島屋での個展。さらに充実した品揃えになることと思います。

そして最後は青木亮さん。先日ご紹介させていただいた作品集の器が実際にご覧になれます。三重県の而今禾さんにて。

それぞれお近くにお住まいの方はぜひお出かけ下さい!


Yamaguchihanakura_3山口利枝 陶展
会期 2006年7月21日(金)~8月2日(水)※木曜定休
    11時~20時(日曜は12時~18時)
場所 英蔵(はなくら)
    岐阜市神田町6-2富田屋ビル1F
    TEL 058-264-4566




 

Nakamuratakashimaya_2 中村真紀ガラス展
会期 2006年8月2日(水)~8月8日(火)
    10時~20時(最終日は16時まで)
    作家全日在廊
場所 髙島屋京都店6階美術工芸サロン
    京都市下京区四条河原町西入真町52
    TEL 075-221-8811(大代表)

 

Aokiryoujikonka 青木亮のしごと
会期 2006年8月11日(金)~29日(火)
    11時~17時 ※水・木定休
場所 而今禾
    三重県亀山市関町中町596
    関宿 百五銀行西隣
    TEL 0595-96-3339

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2006年7月22日 (土)

常滑の実験室にて

Mitoma017ほとんどの器をコツコツと型作りで行う三笘さん。
型作りといっても、ポンポン量産できるものではありません。簡単に説明すると、土を板状に切って、それを型に入れて成形していきますが、轆轤成形よりも工程が多く、作るのにむしろ時間が掛かります。小さな湯呑から大きな皿まで全てこの方法で作ります。三笘さんにその理由を尋ねると、「轆轤が苦手だから」と笑って仰いました。と言いつつも、彼の精巧な筒型の蓋物や、以前ご紹介したユーモラスな形をした花器などは轆轤から作られるとのこと。

三笘さんと話していると、彼の表情や話し振りから、物作りに対するワクワク感がニョキニョキと伝わってきます。そのいたずらっ子のようなグリグリとした眼の奥には、彼の考えている○○なことや☐☐なことや△△なことや、何やら楽しげなことごとがたくさん閉じ込められていて、蓋を開けられるのを今か今かと待ち構えている。常滑の古い土管工場を若い物作りたちでシェアしているその作業場は、さながら三笘博士の秘密の実験室といったところか…。

さて、次はどんなものが飛び出てくるのか、待ちきれない方はこちらでご確認を!

東北の方限定ですが…。

 Mitomakuukansha
三笘 修 陶展 -土板から器-
会期 2006年7月20日(木)~31日(月)
    10時~18時 会期中無休
場所 空間舎
    青森市新町2丁目5-4
    スペースmo-mo2F-D
    TEL 017-723-5387

●灰粉引そば猪口(大)/三苫修 \2,300

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2006年6月 7日 (水)

長谷川奈津 陶展

Img029 長谷川奈津さんから展覧会案内が届きました。
東京近郊の方はお見逃しなく!
心に響く深い器たちにきっと出会えます。

長谷川奈津 陶展
会期 2006年6月10日(土)~17日(土) 11時~19時
    10日、11日、作家在店
    会期中無休
場所 H.works
    東京都立川市錦町1-5-6サンパークビル2F
    TEL 042-521-2721

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