2009年8月14日 (金)

ガラスの季節です

Yoshida_014c 八月のうつわ展も会期の折り返し地点に差し掛かっています。真夏ということもありガラスの器がとりわけ好評です。

この時期、桃なんかの瑞々しい果物はガラスに盛るのが一番だなぁと感じます。

右はもうお馴染みの櫻井亜希子さんのそら豆皿。キュウリやナスの浅漬けもこれに盛ると最高に美味しそうに見えます。

左は今展から新しく紹介させていただくことになった横山秀樹さんの浅鉢。なんでもないシンプルな形がとにかく使いやすい。男っぽくて頼りがいのある横山さんのガラスの器をこれから少しずつご紹介していきます。
 

うつわ穂垂はお盆も普段通り営業しています。
八月のうつわ展、後半もひきつづき皆様のお越しをお待ちしております。

出品作のwebでのご紹介の方は来週から始めていこうと思います。
そちらもどうぞお楽しみに。

●櫻井亜希子/そら豆皿 \3,675

●横山秀樹/浅鉢 (店主私物)

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2009年5月19日 (火)

プレうぶ展 No.3 櫻井亜希子さん

Sakurai_008_3 「売れなくてよいので(私がほしいので)、見てもらうだけのつもりで値段をつけています」

ずしりと重みがあるのに、気持ちがふっと軽くなる、櫻井さんのライフワークの一つ、ガラスの茶碗です。

また、櫻井さんは、ガラス(仕事)に対する思いをこんな歌にして表現してくれています。

 やまふかき
 いにしえの水
 きよらかに

 おもい わすれて
 今日も流れん

久保さん、のらさん おめでとうございます!

●櫻井亜希子/春茶碗

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2009年5月 6日 (水)

今年も綺麗に咲いています。

Iroiro_067m やはり今年もご紹介しておきます。
クレマチス。
ウメモドキに絡まって今年も綺麗に咲いてくれました。今年は例年以上に花付が良いようです。あと1週間ぐらいは綺麗な状態でご覧いただけそうです。花好きの方はぜひお出掛け下さい。
 
 
 
 
 

Ichigo002m_2 父の畑では苺が採れ始め、夜のデザートには苺のミルクゼリーが登場しました。
櫻井亜希子さんの麦わらチビグラスに。ソーサーにも使える吉田直嗣さんの白磁小皿に載せて。


 
 

【営業時間短縮のお知らせ】
5月8日(金)は都合により14時までの営業とさせていただきます。
皆様にはご不便をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願いいたします。

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2008年8月22日 (金)

グラスに咲いた花

Ktex_002この形と大きさが、ドンピシャに僕の心を捉えました。
春に久保さんの工房にお邪魔した際、工房の入り口脇の棚に、捜し求めていた形のグラスが目に入りました。聞けば尾形さんに頼まれて試作してみたとのこと。それはまだいくつかの点で修正を必要とするものでしたが、リファインしていけばきっといいものになるはず。僕も便乗して制作をお願いしておきました。

それが二人展のときには、きっちりとモノになってやってきました。口の厚みも薄すぎず厚すぎずのちょうどいい塩梅で、飲みやすいことこの上なし。冷蔵庫から水出しした煎茶を取り出し、ちょっと注いでグイッと一息で飲むのにもピッタリなサイズ。あるいは茶托に載せて出せば上品な余所行きに早変り。梅酒にも良さそう。梅を1個入れれば、ゆらぎのあるガラスの表面から梅が涼やかに透けて見え、いかにも美味しそうな表情に…。画はないのでご想像ください。

Hotaru_006_2今日は鉢植えの花をちょっと拝借して入れてみました。
花も涼しげです。
秋の予感も近づいてきています。

久保亜希子/麦わらチビグラス \2,310

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2008年8月 4日 (月)

主観的なネーミング

Fran_008 器の名前というのは、その用途や形、釉薬の種類や装飾技法など、その特徴を客観的に捉えて名前が付けられることがほとんどです。
例えば久保さんの器の場合、丸小鉢とか、ビアグラス、ちょっと変ったネーミングでは麦わらチビグラスなんてのもありますが、これは麦わらをイメージさせるようなマチエールにチビという組み合わせがユーモラスですが、この範疇の名付け方と言えます。
今回出品された器の中でこの範疇に納まらない名前の器が一つだけあります。

「フラングラス」

穂垂のお客様の中で、この名前を見て「はっ」と気付く人は極々一部だと思います。それもそのはず、実はこれ、僕の妻の愛称がグラスの頭に冠せられているのです。妻の愛称がなぜ「フラン」なのかはここでは触れませんが(気になる方は店で直接お尋ね下さい)、久保さんが結婚のお祝いにと新しい形のワイングラスを作って下さり、それに妻の愛称を付けて下さったのです。
いただいた時に「フラングラスと名付けました」と久保さんが仰ったのを妻は冗談だと思って、もうすっかり忘れてしまっていたようで、「今日フラングラスが売れたよ」と言っても何のことやらチンプンカンプン。説明するとようやく思い出したようで、「そういえば何か言ってたねぇ、冗談だと思ってた~」と、こんな調子。
せっかく名付けて下さった久保さんには申し訳ない限りですが、こんなオトボケな妻ですがどうか笑って許してやって下さい。
みなさんもどこかのギャラリーでこの名前を目にした際には、「あ、この名前は!」と思い出して下さればちょっと愉快だな、と勝手に思っています。

Cocco_014 こちらは今朝、追加で到着したばかりの田谷さんの「こっこ」たち。
「こっこ」は前述のカナンくんが名付けた呼び名。かわいいので僕も「こっこ」と呼ぶことにしました。田谷さんも「こっこ」に改名してみませんか?
 
 

猛暑とともに始まった二人展も明日でお仕舞い。
今日も暑い一日になりそうですが、お越しの際はくれぐれもご無理のないようにお出掛け下さい。
おうちでゆっくりという方は出品作掲載ページをどうぞご覧下さい。

なお、久保作品は会期終了後間もなく引き上げる予定となっていますので、購入を検討されている方はどうぞお早めに。

「久保亜希子・田谷直子 二人展」

7月19日(土)~8月5日(火)

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2008年7月24日 (木)

二人展序盤報告

さて、先週末から始まった二人展も中盤に入りました。
二人の器を色々紹介していきたいのですが、中々ゆっくりと時間が取れないでいます。

昨日の小休止の一日は、京都の南端、南山城村に二人の若い木工家を訪ねました。
その話はまた後日したいと思います。

今日は遅ればせながら久保田谷展序盤の報告を。

Ktex3_020初日の朝、「だんご庄」に行くことから仕事が始まりました。
遠路はるばるお越しくださるお客様や作り手の方たちに奈良の美味しいものを食べていただこうと、このあたりでは評判のだんごを頼んでおいたのです。
また、だんご庄のある橿原市は穂垂と久保さん宅とのほぼ中間に位置しているので、ここで久保さんと待ち合わせることにしました。
ほぼ予定通りの時刻に到着すると、すでに久保さんは店の中、朝ごはん代わりにだんごを頬張っておられました。最初に○本食べたそうですが、とても気に入って追加で○本頼んだとのこと。結局彼女が何本食べたのかはみなさんのご想像にお任せいたします。

そのころ、この日のもう一人の主役の田谷さんは、友人の竹本ゆき子さんとともに車で奈良入りを目指しておられました。が、この日は連休初日で、子供たちにとっては夏休みの初日ということもあり、道が随分混んでいて、お見えになられたのは結局午後の2時を過ぎた頃でした。田谷さんたちが到着するや否や、今まで比較的静かだった店内が俄かに人でいっぱいとなりました。とはいえ、大半は作家・ギャラリー関係者だったのですが…。

Ktex_036t_2 夜は久保さん、田谷さん、竹本さんとうちでご飯を一緒にしましたが、みんなおっとりマイペースな人たちなので、それはそれはとても和やかなディナータイムと相成りました。
久保さんにはうちへ泊まっていただき、翌日も接客していただいたのですが、「昨夜はなんかとっとも楽でしたぁ」と、宴の感想を仰っていました。

初日、突発的に込み合った一時以外はいつものようにゆったりとした時間が流れて、じっくりとご覧いただける環境に戻っています。いま穂垂は二人の器が持つ真っすぐであたたかな雰囲気に包まれています。

今回はまた、ギャラリー関係者の方のご来店も多く、関西でもお二人の実直な器がより多くの方の目に触れるようになると良いなと期待しています。
 

「久保亜希子・田谷直子 二人展」

7月19日(土)~8月5日(火)

※会期中の休み/23日(水)・30日(水)
 

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2008年7月19日 (土)

久保亜希子・田谷直子 二人展が始まりました。

Ktex024久保亜希子・田谷直子 二人展が始まりました。

暑さ厳しい中、たくさんの方にご来店いただきました。
これからもまだまだ暑い日が続きますが、二人の涼しげな器に満たされた穂垂店内で、涼やかな一時をお過ごし下さい。

ひとりでも多くの方に二人の健やかな器を手にとってご覧頂きたいと願っています。
どうぞ宜しくお願いいたします。
 
 
Ktex_012_5今日の一番小さなお客さん、尾形アツシさんの息子さんのカナン君。
カナン君は並べるのが好き。
田谷さんのトリの箸置を並べる並べる…
 

Ktex_015 並べる並べる…
 

 
 
 

Ktex_016_5

並べ終えてカナン君ご満悦の画。

小さな芸術家。

 
  
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2008年7月17日 (木)

二人展 搬入

Futariten_023_2間もなく夏の二人展がはじまります。

昨日、田谷さんからの第一便が無事に届き、今日は久保さんが搬入に来られました。

田谷さんの器は、年に一度しか焼かない、故青木亮さんの登り窯で焼いた薪焼成のものもあり、しっとりとマットな焼き上がりで、窯変の仕方も品があり、とても美しい仕上がりになっています。
 

Futariten_010久保さんのは、いつもの定番グラスを中心に、普段お目にかかれないブルーの鉢や蓋もの、陶芸の尾形アツシさんと僕のリクエストで新しく作ってもらった小振りのグラスなど、 夏に限らず通年使いたいガラスの器がたくさん揃いました。
久保さんの器は、今出ている雑誌「サライ」や「華音:Kanon」でも紹介されていますので、書店へ行かれた際はどうぞご覧になってください。

それでは、明後日より、作家ともども皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
 

「久保亜希子・田谷直子 二人展」

7月19日(土)~8月5日(火)

※会期中の休み/23日(水)・30日(水)
※18日は展示会準備のためお休みいたします。
 

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2008年6月13日 (金)

撮影終了

Kubotayaten152 梅雨に入ったものの、今のところ雨の少ない関西です。とはいえ、おてんとさんも最終的には帳尻を合わせてくるでしょうから、そのうちどかっと降ってくるのでしょうか?

DMの写真撮影はいつも自然光頼りなので、晴れてくれるのはありがたい限り。お陰で何とか撮影を終えました。

ガラスの鉢は久保さんの新作です。縁をランダムに波打たせているところを久保さんは“はっちゃけた”と表現しておられました。写真では山紫陽花を投げ入れましたが、このちょっと深さのある中鉢は使い手次第で様々な用途に七変化しそうです。

Kubotayaten144_2田谷さんのポットはもうお馴染みですね。女性の作り手で急須・ポットと言えば田谷さんのものが真っ先に思い浮かびます。この灰釉の釉はご自宅の暖炉から出る灰を釉にしているそうで、こんなに綺麗な色が出るとは自然の恵みの有りがたさを感じずには入られません。そしてこれはもちろんそれを引き出す田谷さんの努力の結晶そのものでもあります。

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2008年6月 3日 (火)

深田容子展 最終日

Fkdtn08045_22週間とちょっとと開催してきました深田容子展も今日で最後となりました。最終日の今日はあいにくの雨模様となっています。初日、深田さんが黒のサマードレスに白い帽子という貴婦人のような出で立ちで(貴婦人は大げさですが、他に的確な表現が思いつかないので)、ここに来られたことが今となっては懐かしくさえ感じられます。関西でも昨日からいよいよ梅雨に入り、これからしばらくの間雨の日が続きますが、気分は明るく、笑顔で過ごしたいものです。

この季節、器にとってはカビに注意したい時期です。使った陶器はすぐに仕舞い込まず、丸1日ぐらいはしっかりと乾かしてから収納するように心掛けて下さい。我が家ではオープンの棚に使用後の器をずらずらっと並べ、数日は放置してから仕舞うようにしています。

さて、ちょっと気が早いですが、ここで次回展示会の予告を。
次回は吹きガラスの久保亜希子さんと、切れのいいポットや急須でお馴染みの田谷直子さんの二人展となります。開催期間は梅雨の明ける頃、7月19日(土)から8月5日(火)。田谷さんの器は半磁器質で滲み込みもほとんど気にすることなく使える優れものです。本当は梅雨前にご紹介できればよかったのですが、日程の都合で梅雨後の紹介となってしまいます。久保さんの黄色味がかった温かい雰囲気のガラスとの相性もとてもよく、ほんわかとしてノスタルジックな雰囲気の展示会になることと思います。

深田容子展は本日で終了となりますが、一部の作品は引き続き穂垂でご覧になれます。会期中来られなかった方は常設の器の中でどうぞご覧下さい。

Fkdtn08_035_2黄粉引六寸鉢は今回届いた中で一番やさしい黄色の器。
ところどころの斑点が、なるほど蛍の光ようにも見えますね。
梅雨の季節はほたるの季節でもあります。

深田容子/黄粉引六寸鉢 \3,780

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