2009年6月12日 (金)

うぶ展 No.9 芦澤龍夫さん ~旅の途中~

Tatsu_029 休みの水曜日、芦澤龍夫さんの展覧会を見に兵庫県三田市まで車を走らせました。市民センターと花と雑貨の店FBOMH(フボー)さんの二会場での同時開催です。

芦澤さんとは8年前のオープン直後からのお付き合いで、前の記事の木村茂さんと知り合うきっかけとなったのも芦澤さんとの出会いからです。木村さんの描く対象の少し変わった石はその多くが芦澤さんが旅の途中で見つけてきた石です。

芦澤さんは多才な方で、作陶以外にも書や写真も時折発表なさいます。今回の展覧会は旅の途中展と題して、芦澤さんが旅先で撮りためた写真と器の同時展示となっていて見応えたっぷりのものとなっています(市民センターは写真のみの展示)。
Tatsu_014_2 写真は、自然をこよなく愛する芦澤さんの目を通して風景や生き物、風物がみずみずしく切り取られていて、見るものに潤いを感じさせます。

器は、全国の美味しいものを知り尽くし、ご自身料理上手な芦澤さんならではの、料理を包み込むような柔らかなロクロから生み出される料理好きのための器です。わら白、青磁、伊羅保の3つの釉の器は品があって、ふくよかで、やはり若手の作り手では得難いものが備わっていると思います。

Tatsu_027 会場となっているFBOMHさんは住宅街の中にあるとてもセンスの良い、かわいらしいお花屋さん(雑貨もあります)でした。

Tatsu_037_2 妻の実家用にこんな素敵な花束をこしらえてもらいました。しかも随分リーズナブルなお値段で。写真はイマイチです。お許しを。
 

Tatsu_019_2 展覧会は今週末(6/14)まで、下記の会場にてご覧になれます。
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。

 
芦澤さんの「うぶ展」出品作は明日HPの方に掲載いたします。
どうぞお楽しみに。

> うつわ穂垂HP
 

○第一会場
FBOMH(フボー)
三田市すずかけ台2-5-1
079-563-6066

☐第二会場
三田市立ウッディタウン市民センター2F
三田市けやき台1-4-1
079-565-2443

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2007年5月 2日 (水)

芦澤龍夫展 at SPACE N-SEAT

Hana008_2 GW中日の定休日、N-SEATさんにて開催中の芦澤龍夫さんの個展に行ってきました。
普段あまり作られない、鉄を口縁に打った皮鯨風のわら白の鉢や皿がたくさん出品されていてとても心惹かれました(写真がなくてゴメンナサイ。いつか穂垂でもご紹介できればと思います)。
芦澤さんの器は料理や花を優しく包み込むような器です。
7日までN-SEATさんでたくさん見られます。

写真は個展で求めた鉄を打っていない普通のわら白の花器。ゴルフボール大ほどの丸く小さいミニ花器です。鉢植えで毎年小さな花をたくさんつけてくれるヒメウツギを挿してみました。

Hana019_1 昨年はたった一輪しか咲かなかった店正面、出窓の前に植えているクレマチスの花が、今年はたくさん咲いています。もう10年以上、ウメモドキの枝に絡まって毎年花をつけてくれています。ご来店の際にぜひチラッと見てやってください。とても綺麗に咲いている、私の一番のお気に入りです。

●芦澤龍夫/わら白花入れ

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2006年7月 3日 (月)

料理好きの、大人の器

Asizawairabo芦澤龍夫さんの伊羅保の鉢にジャガイモの煮っ転がしを盛ってみた。
この鉢は焼き損じたものをいただいたものだが、これが実に重宝している。7寸ほどの浅い鉢だが、このように数人分の煮物をドーンと盛ってもいいし、カレーやスパゲティなんかも一人分にちょうどいい。これからの季節はマスカットなんか盛っても綺麗だし、もちろん蕎麦もお似合いだ。冬はおでんの取皿としても実に具合がよく、縁の部分にはカラシがうまい具合に乗る。
とにかくこの茶色い素地はどんな色の料理でも実に懐深く受けとめてくれる。このように同系色でも料理が埋没せず、器との一体感があるし、ほうれん草のおひたしなどの緑系はとても映える。
グルメで料理も得意な芦澤さんの器はどれも、料理好きには納得の使い勝手である。

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